ゲームのメモとか感想

当サイトには広告が含まれています。コメントはすべて読ませていただいています。

【SM58 / AT2020 / AT2040 / MV7】なんか気付いたら全部持ってたので比較レビュー【VC用 / 宅録り用マイク】

SHURE シュアー ダイナミックマイク SM58 定番ダイナミックマイク

 

タイトルの通りです。なんか気付いたらこうなってるんですよね。
最初から高いのを1個買っとけよという話なんですが。

ちなみに全部XLR(キャノン)端子のやつで、USBマイクは持ってません。

オーディオインターフェースはUMC202HDを使っています。最初はUR12を使っていたんですが、断然こっちのほうが気に入ってます。

 

以下、自分が買った(使っていた)順に書いています。

 

マランツプロ MPM-1000

現行モデルはMPM-2000Uなので今更これを検討している人はいないと思いますが、自分が最初に使っていたマイクです。

これのいいところは音量が不足しがちなオーディオインターフェース(UR12やAG03のような)につないでボソボソ喋っていても普通に使えること、価格が安いことです。

買った当時はマイクに6000円も出すのか・・・と思っていましたが、今になって思うと全然妥当かなと感じます。

音を拾いやすいというのが良くも悪くもという部分で、扇風機とかPCファンの音とかをすべて拾うのでノイズになりやすく、youtubeのナレーション録音とかには向いてないです。宅録でも静かな部屋で撮れるなら全然大丈夫ですけどね。

discordでの使用ならソフト側のノイズキャンセリング機能が消してくれるのでまあいいかなという感じです。

音は悪くないと思います。ちょっとこもった感じの音になるという評価が多いですが、良く言えば丸い感じです。対局は「乾いた感じの音」になるので好みだと思います。

 

 

Shure SM58

ド定番の超有名マイクです。最初に使っていたMPM-1000に比べると指向性がある(一方向からの音しか拾わない)ため、PCファンや扇風機の音などは拾わなくなりました。単純にダイナミックマイクコンデンサーマイクの違いということでもあると思います。

「ライブで雑に使っても壊れない」「ハンドリングノイズ(握り直したり手元がずれたときの音)が乗らない」「音が素直でチューニングしやすく、安定性が高い」という点で優れていると言われているマイクで、VCやナレーション録音でも超超超人気なんですが、使ってみると正直「言うほどか??」という感じです。

購入後に有識者の書いた記事などをじっくり参照してみると「何にでも使えるが、何に使っても最高ということではない」みたいな評価になっており、やっぱり一番の使い方は「ライブでハードに使う」ということみたいです。

好みだと思いますが音が少しパリッとしているというか、ちょっと乾いた感じになりやすい印象で、後述のマイクのほうが気に入ったので今は使っていません。

あと、SM58は(というか、ダイナミックマイクは)口からかなり近い距離、マイクに口が付くか付かないかぐらいで使うマイクなので、VCにはあんまり向きません。ゲームやりながらとかだと普通に使いにくいのでVC目的の人は他のものを選んだほうがいいと思います。

 

 

TC HELICON MP-75

価格帯的にはSM58とあまり変わらないマイクです。

中古が安かったので良かったら儲けだなぐらいのノリで買ってみたところ、これが本当に結構良くて、SM58で気になっていた乾いた音というか、微妙にかすれた感じが出ることがなくなり明瞭に録れるので気に入りました。

今はこれをyoutubeの録音用に使っています。これもSM58と同じで口がくっつくぐらいまで近付けて使うマイクなので、「よっしゃやるか!」という感じの録音にはいいですが、ゲームやりながらボイスチャットとかでの使用にはおすすめしません。

 

 

オーディオテクニカ AT2020 

コンデンサーマイクも13000円ぐらい出すと良くなるな~」という感想です。

マイク選び初期に直面しやすい『音小さすぎ問題』への不安もありませんし、ダイナミックマイクに比べると周囲の音を拾うのでノイズは乗りやすいですが、最初に挙げたマランツの6000円マイクに比べればかなり良いです。価格差なりにきっちり性能が上がっている実感があります。

ちょっと気になったのは塗装の粗さで、表面に気泡?のようなプツプツがあって気色悪いです。自分がたまたまそういう個体にあたったわけではなく、他のレビューなどを見るとこれがデフォのようです。13000円もするんだから外装も綺麗に作ってくれよという感じです。

VC用途での総合力は高いです。ゲームしながらディスコードでボイスチャットするとか、会社のオンライン会議で使うみたいな用途ならSM58より断然こちらをおすすめします。大抵の人はこのAT2020と10000~15000円クラスのオーディオインターフェースがあれば満足できると思います。配信用の入門機としてメジャーなのも頷けます。

 

 

オーディオテクニカ AT2040

AT2020より数字が20多いから上位機種!というグラボ的基準で勘違いしがちですが、AT2020とは同クラスのダイナミックマイクです。AT2020はコンデンサーなのでタイプ違いということになります。

正直ちょっと使ってみた感じでは「え?2020のほうが全然いいやん」という感想でした。好みの差?

AT2020よりだいぶパリッとした音になるので、それがクリアだと感じる人も居るのかな?という感じです。あえて良く言えばこもった感じがほとんど無くなります。

ダイナミックマイクなので口がくっつくぐらい近付けて使わなければ性能が発揮できません。音量調節に頼って口元から離して使うと上記のパリッと感が出すぎてかなりカサカサな感じになります。VC用途ではちょっと使いにくいです。

 

 

Shure MV7X

「配信とかやってるわけでもないのにここまで??」という感じなんですが、気になって買ってしまいました。感想としては「26000円でもこんなもんか」というのが正直なところです。

確かに良いんですよ。アームにぶら下げるみたいな形も使いやすいし、横や後ろの音は拾わないのでノイズも乗らないし、前方やや斜めぐらいの角度でも使えるので位置調整の幅があり、視界も邪魔しません。

評判通りVC向き、配信向きのマイクだと思います。あんまり遠くだと使えませんが、ダイナミックマイクながら先に挙げたSM58やAT2040のように口がくっつくんじゃないかというぐらいまで近付けなくても使えます。ここまでに挙げたどのマイクよりも良いです。テレビの会見とかでも結構見ます。

音質に関しては録音した音を聞き比べてみてようやく「比べてみれば確かに・・・ちょっと・・・いや結構・・・?違うかも・・・?」ぐらいのもんなので、「倍の値段するマイクはやっぱスゲ~な!全然違うわ!」というほどの感動はありません。

これまでに挙げたダイナミックマイクはすべて音がパリッとしているというか、程度に差があるものの、すべてちょっと乾いたような音になる印象でしたが、MV7はコンデンサーマイクっぽいしっとり感があり、丸い音になります。そういうところは気に入っています。

しかし「不満はないし使いやすいけど、もっとすごい感動があるかと思っていた」というのが正直なところです。さすがに最初のMPM-1000(6000円程度のマイク)なんかと比べたら明らかに良いですけどね。

先に書いたように、VCならAT2020でも全然満足できるレベルですし、そりゃ並べて比較したら部屋の雑音も入りにくいこっちのほうがいいですが、倍の値段分すごいかと言われたら正直そんなことはありません。

「いま1万円前後ぐらいのマイクを使っていて、言うほど不満はないけど2万円以上のものに買い替えれば感動的に良くなるのではないか」とか思っている人にはおすすめしません。大して変わりません。

部屋の環境が悪い(エアコンの音が入る、高速道路や線路、大通りに面していて雑音がすごい、PCファンの音が大きい、家族の生活音が入る等)場合は活躍できるかなと思います。AT2020はこういう音はそこそこ拾ってしまいますが、MV7はほとんど拾いません。

 

 

オーディオテクニカ AT2020USB-X

AT2020のUSB接続で使えるバージョンです。
PC直挿しで使えるのでオーディオインターフェースが必要ありません。スマホの外付けマイクとしても取り回しやすいです。

言うてオーディオインターフェースってもんがわざわざあるぐらいなんやから、そこの部分オミットしたら音悪なるやろ?とか思ってたんですが、実際に使ってみて驚きました。

正直、1~2万円クラスのオーディオインターフェース+AT2020を使用した際との違いがわからないレベルです。机の上がごちゃごちゃしてるのがアホらしくなってきました。もうこれでいいじゃん。

 

 

コンデンサーマイクダイナミックマイクの違い、どっちを選べばいいのか?

技術的・構造的にどうとかもわかりませんし、オーディオ知識もまったくありませんが、上記の機種すべてを買って試した経験から言うと

コンデンサーマイク=音量大きい、雑音入りやすい、横や後方の音も入る、多少口離してもOK

ダイナミックマイク=音量小さい、雑音入りにくい、正面の音しか入らない、かなり口近付けないとダメ

〜2万円とかのレベルではこの認識でだいたいOKだと思います。

口元数センチでの使用でも面倒とか邪魔だと思わない用途(youtubeのナレーション録音や歌唱など)なら雑音が入りにくいダイナミックマイクがおすすめですが、ゲームをプレイしながらのVCなど、気軽にある程度口元から離して使いたいならコンデンサーマイクを選択したほうが扱いやすいです。

上記すべてのマイクを使ってみた結論、個人的な初心者おすすめはAT2020+中古8000円ぐらいで買えるオーディオインターフェースの組み合わせか、オーディオインターフェースなしでAT2020USB-X一本で済ましてしまう構成です。
これで空調の音などが乗ってしまうようであれば音量やマイク位置を調整したり、フリーのノイズ除去ソフト「RTX Voice」を使ってノイズを軽減すればまず問題ないと思います。

 

 

今回は以上です。

別に配信とかやってるわけでもないのにお前は何を目指しているんだという感じでもありますが・・・。

コンデンサーマイクを使っていて、部屋鳴りとかエアコンや扇風機などの音、PCファンの音がノイズになって困っているという人はダイナミックマイクに変えると改善します。SM58はVCや配信目的ではおすすめしません。口にくっつくぐらいまで近付いて使うマイクだからです。正直VCでは使いにくすぎます。ナレーションや歌唱では良いと思いますが。

費用が嵩んでもぜったい失敗したくないということであれば一応MV7は失敗しないで済む選択肢ではあるかなという感じです。自分が最終的に使っているのはMV7なので、高いだけのことはあるとは思います。
ただ、価格差分の性能差をビンビンに感じるかと言われれば別にそんなことはありません。もっと安いもので満足できる人のほうが多いと思うので、積極的におすすめはしません。

 

 

今まで買ったオーディオインターフェースのレビュー

今までに購入して使ったオーディオインターフェースの感想も記事にしています。大したことは書いていませんが、こちらも検討の足しになれば幸いです。